国内で初めてホウ素系防腐防蟻剤の研究開発し、市場に送り出したのが株式会社エコパウダーです。
木炭粉の多孔質部分にホウ酸塩を閉じ込めることによって、雨などの流水が当たってもホウ酸塩が流れ出ないという画期的なホウ素系防腐防蟻剤で、現在も安定した市場を維持しております。
2011年9月に国内で初めて(公社)日本木材保存協会の認定剤となったことで、注目を浴びたのが、水溶性の液体タイプのホウ素系防腐防蟻剤「エコボロンPRO」です。住宅性能表示制度・劣化対策等級3の「外壁の軸組み等に有効な現場処理用の防腐防蟻剤」となり、長期優良住宅や住宅金融支援機構の長期低金利融資を受けられるようになりました。
国内で防蟻剤を認定するもう1つの団体が(公社)日本しろあり対策協会です。日本しろあり対策協会は、農薬メーカーと防蟻業者が主体となる団体になるため、ホウ素系防腐防蟻剤の認定に否定的な考えをもっています。
ホウ素系防腐防蟻剤を1種類でも認定してしまったら、ホウ素系防腐防蟻剤の市場シェアが拡がることを脅威い感じているからではないでしょうか。
公益社団法人であれば、自分達の利益ばかりを追求するのではなく、施主のため、または住宅の長寿命化による地球環境対策として考える段階に来ているのではないかと思います。
エコボロンスーパー(以下「エコボロン」という)は、ホウ酸の約1.2倍のホウ素が含まれているDOT(八ホウ酸二ナトリウム四水和物)が主原料です。
濃度は15%で、ホウ酸換算だと約18%濃度の水溶液となり、ISO認定工場で飽和濃度以上の高濃度に調整され製造されています。
国内で使われているホウ素系防腐防蟻剤の多くは、建築現場で不純物が含まれている水道水を沸かして溶かしたり、水で何倍かに希釈して使います。そのため、現場で使う度に濃度が違ったり、よく解けていない水溶液を散布していたのでは、求められる防腐防蟻性能が十分に発揮出来ないことも考えられます。
しかし、エコボロンは品質管理が厳しいISO工場で純粋を使い製造されているので、品質安定性に優れています。また、原液のまま使えて、木材への浸透性や製品安定性を向上させるための成分(食品や化粧品、医薬品に使用されているもの)を微量ですが添加しているため、現場での作業性も向上しております。
エコボロンは、12種の安全性試験を実施し、全てに非常に高い安全性能を実証しています。防腐試験、防蟻試験、鉄腐食性試験では、JIS規格試験にも合格しています。
国内のホウ素系防腐防蟻剤のほとんどは、室内試験だけで防蟻性能の有無が判断されておりますが、エコパウダーBX、エコボロンは室内試験に加え、イエシロアリが群生する鹿児島県吹上砂丘の野外試験場で試験を実施しております。
エコパウダーBXは野外防蟻性能試験を10年以上継続、エコボロンも通常2年で良いとされる野外防蟻性能試験を4年以上続け、シロアリによる食害は起きていません。
エコパウダーBXは発売から10年以上、エコボロンも発売から10年以上経ちますが、処理木材がシロアリによって食害されたという報告はありません。
◆施工について
ホウ素系防腐防蟻剤エコボロンスーパーは、木材に浸透させることによって、シロアリ、食害性甲虫、木材腐朽菌などによる食害を抑制し、長期間に渡って木材の劣化を防止します。
農薬の様に揮発、蒸発をしないため、塗布した木部に対して高い予防効果を発揮します。そのため、施工マニュアルに従って、木材に塗り残しが無いように塗る必要があります。
エコボロンスーパーは、研修会で講習を受けたエコボロン認定スペシャリストが責任をもって施工を行います。