「エコボロンスーパー施工会」発足のお知らせ

NPO法人ホウ素系健康住宅協会では、シロアリ防除のプロの方のみで組織する、ホウ素系防腐防蟻剤「エコボロンスーパー施工会」を発足しました。

省エネ基準が義務化される2020年には、木部のシロアリ防除はホウ素系防腐防蟻剤しか無いと言われております。アメリカカンザイシロアリの予防効果も京都大学で実証されておりますので、エコボロンスーパーの取扱いは今がチャンスです。

防腐防蟻の目的はわが国の住宅の長寿命化という側面だけでなく、施主様の財産を守り、施主様の健康を守ることに主眼があります。施主様の財産と健康を守るのがプロフェッショナルである皆さまであり、その点で我々とシロアリ防除業者の皆さまとの目的は一致しております。

シロアリ防除業者の方で、「入会したい」「募集条件を知りたい」という方には、後日、募集要項と入会申込書等を送らせていただきます。詳細(施工会会員規約、商流、取引条件、損害保険制度、ホウ素系防腐防蟻の施工方法など)も合せて後日説明させていただきます。ご希望の方は、お問い合わせページより、お問い合わせください。

ごあいさつ

NPO法人ホウ素系健康住宅協会は、シロアリの食害や腐朽菌による腐れから木造住宅を守る防腐防蟻剤を、化学薬剤系ではなくホウ素系に置き変えることによって、赤ちゃんからお年寄りまで、そして人と一緒に住む犬猫などの生き物も安心安全に住める健康住宅を普及させようという活動を行っております。
わが国ではこれまで、化学薬剤系の防腐防蟻剤の使用が一般的でしたが、2011年9月、公益社団法人日本木材保存協会が「エコボロンPRO」などのホウ素系防腐防蟻剤を認定したことで、ホウ素系が注目を集めました。
ホウ素系防腐防蟻薬剤は効果の持続性に優れ、また揮発性が無いため空気を汚す心配が無く、健康住宅を作りたいというビルダー様を中心に支持を集めております。
しかし、どんなに優れたものでも、広く普及しなければ社会に貢献はできません。ホウ素系防腐防蟻剤の普及はまだ始まったばかりで、そのシェアは木造住宅の数%です。
当NPOはホウ素系防腐防蟻剤のメリットと、それを最大限に活用した「オールホウ酸住宅」について情報発信と啓蒙活動を行うことで、一棟でも多くの「ホウ素系健康住宅」を、日本に増やしていきたいと考えております。
皆様のご支持、ご支援を、よろしくお願い申しあげます。

全国10ヶ所で「オールホウ酸住宅の勧め」を開催

ホウ素系防腐防蟻剤の普及啓蒙を図るため、株式会社エコパウダーと共催で全国10ヶ所で全国縦断セミナーを開催しました。
セミナーには建設会社、リフォーム会社、シロアリ防除会社などが多数出席し、熱い質疑が繰り返され、ホウ素系防腐防蟻剤に対する関心の高さが裏付けられました。
開催地は広島、熊本、福岡、高松、大阪、名古屋、浜松、東京、仙台、新潟。セミナーだけの参加者は延べ300余名。

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ホウ素系健康住宅協会が発足

NPO法人建築資材評価センターは法人名をNPO法人ホウ素系健康住宅協会に変更しました。
その理由は、数々の防腐防蟻剤を試験研究するなかで、ホウ素系防腐防蟻剤が住む人に安全でありながら防腐性・防蟻性に優れ、しかも長期にわたって性能を維持することが分かったため、NPO法人設立の基本方針である『家族を守れる住まい造り』を実現するには、ホウ素系防腐防蟻剤をもっと普及させなくてはならないという使命感から、「まず法人名を変更して、その意欲を内外に示すべきである」との結論に至ったためです。

Webサイトがオープンしました。

特定非営利活動法人 ホウ素系健康住宅普及協会の立ち上げにともない、Webサイトをオープンいたしました。

Webサイトを通じて様々な活動についてご報告していく予定です。どうぞよろしくお願いいたします。

入会案内、お問い合わせ等ありましたらお気軽にご連絡ください。

当協会について

NPO法人ホウ素系健康住宅協会は、広く一般市民を対象として、住宅建築に必要な資材と素材の性能試験事業、木材保存剤・防蟻剤・塗料の安全性試験事業、室内空気汚染の調査・測定事業、優良住宅資材と素材に対する認定事業、ホウ素系防腐防蟻剤の施工技術向上を目的とする施工技術者養成と優秀施工技術者認定事業、出版物やセミナー等による広報活動を行い、一般市民がシックハウス症候群をはじめとする住原病(住宅に使用される建材や塗料、その他農薬等の防蟻剤が原因で発症する病気をいう)にならないように、より安全で快適な住環境の実現に寄与することを目的として設立されました。

これからも、一般市民が安心安全な住まいである健康住宅で過ごせるように様々な試験研究、施工技術の向上、啓蒙活動を行っていく予定です。

法人概要

法人名 特定非営利活動法人 ホウ素系健康住宅協会
代表者 理事長 齋藤 武史
設立 平成16年12月1日 認証 16生都地特第1911号
平成26年7月25日 法人名変更 16生都地特第687号
所在地 〒340-0035 埼玉県草加市西町942-22-2F
お問合せ 電話: 048-954-7411
FAX: 048-954-9300
Mail: お問合せフォームよりお問合せください

事業内容

  • 1. 性能試験事業
    鹿児島県吹上砂丘内 NPO法人管理野外防蟻試験場における野外試験
    室内防蟻試験
  • 2. 安全性試験事業
  • 3. 室内環境測定事業
  • 4. 認定事業
  • 5. 技術講習事業
  • 6. 出版事業
  • 7. ホウ素系木材保存剤(防腐防蟻剤)普及に向けた啓蒙活動
    全国各地でセミナー開催

お問い合わせ

ご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
担当者より返信いたします。

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    「ホウ素系防腐防蟻剤」誕生

    ホウ素系防腐防蟻剤の歴史は株式会社エコパウダーの創業者である齋藤信夫社長の歴史になぞらえることができます。

    ホウ素系防腐防蟻剤が国内で使われるようになる以前、1995年頃には、触れただけで手が赤くただれてしまうような油性の溶剤やクレオソートなどの薬剤が建物の土台などに塗られていました。

    こうした薬剤はすでに使用禁止になっていますが、国内ではミツバチの大量死の原因だと疑われているネオニコチノイド系薬剤や胎児の脳に影響があるといわれているピレスロイド系薬剤が一般的に使われています。

    それに対し、EUでは2019年12月からネオニコチノイド系薬剤のイミダクドプリド、チアメトキサム、クロチアニジンなどの薬剤が屋外全面使用禁止になるなど、規制強化が進んでおります。

    ホウ酸の原料は無機物なので揮発蒸発しません。そのため、人やペットなどが体内に取り込むことはほとんどありません。

    万が一、体内に取り込むことがあっても、人やペットなどほ乳類動物は腎臓の働きにによって体外に排出されてしまいます。

    そのため、オーストラリアやニュージーランド、アメリカでもホウ酸が住宅の防腐防蟻処理材として昔から使われています。アメリカのハワイ州では住宅のすべての構造材がホウ酸で処理されているほどです。

    先進国では、土壌処理やシロアリ駆除には合成殺虫剤が認められていますが、住宅の構造材にはホウ酸が使われているのが世界のスタンダードです。

    シロアリの予防に合成殺虫剤が使われる現状を危惧したのが、株式会社エコパウダーの齋藤信夫氏です。

    同氏は、クレオソートが土台に塗布されていた1995年頃に手作りのホウ酸水溶液を調合し、当時、経営していた住宅建築会社が建てたモデルハウスの土台などに塗布したそうです。

    当時、国内にはホウ素系防腐防蟻剤が売られていなかったため、畑違いの薬剤作りに取り組むことになりました。国内では合成殺虫剤全盛の時代であったため、誰もホウ素系防腐防蟻剤を作ろうという考えが無かったからです。

    薬剤の開発は、試行錯誤の繰り返しだったそうです。そこで同氏は、1998年にホウ酸の先進国であるアメリカへホウ酸事情の調査に向かいました。

    1998年1月 米国ダラスで聴講中の齋藤信夫氏

    アメリカではヘルメットを被った軽装のカーペンター(大工)が噴霧器でホウ酸水溶液を散布していました。ホウ酸をお湯に溶かして、噴霧器などで木材に噴きかける光景を見て、国内では防護服や防毒マスクを身に着けて合成殺虫剤を撒く姿が一般的だっただけにカルチャーショックを受けたそうです。

    帰国後、国内で初めてホウ素系防腐防蟻剤の開発に成功。2002年には、エコパウダーBXの特許(優先日2002年6月で特許取得済)を申請、京都大学生存圏研究所(旧 木質科学研究所)など、公的機関での室内試験(2002年合格)、野外試験(2003年試験開始)という実証試験を行ってきました。

    すべての木部にホウ酸塩水溶液を噴霧

    2003年に無色透明なエコボロンの研究・開発に着手し、2005年に製品化に成功、2007年から建築資材評価センターや京都大学生存圏研究所で室内試験、野外試験を開始しました。

    2011年9月に国内で初めて公益社団法人日本木材保存協会の認定を取得(A-5430)、翌年には一般社団法人住宅性能評価・表示協会で長期優良住宅劣化対策等級3に適合、2014年にホウ素系防腐防蟻剤として国内で唯一、エコボロンが一般財団法人日本建築センターの評定を取得し、型式適合認定住宅に使えるようになりました。

    2015年にはエコボロンスーパーも公益社団法人木材保存協会の認定を取得しています。

    同年に、京都大学生存圏研究所でアメリカカンザイシロアリの室内試験を実施して、有効性が裏付けられました。

    エコパウダーの製品群は国内のホウ素系防腐防蟻剤の先駆者(パイオニア)としての技術力と他のホウ素系防腐剤メーカーでは実施していない公的機関による野外試験のデータが十数年間蓄積されており、科学的根拠が信頼と信用を培っていると考えられます。

    鹿児島県日置市吹上砂丘の野外試験場(京都大学生存圏研究所)

    アメリカでも住宅がシロアリの食害を受けた時には合成殺虫剤を駆除剤として使い、シロアリが屋内に侵入するのを阻止するために合成殺虫剤を土壌処理剤として使っています。

    しかし、人やペットが生活をする住宅内に限っては合成殺虫剤は使いません。

    その理由は、シロアリによる食害が起きておらず、木材腐朽菌による腐れも出ていない状況で合成殺虫剤を使う必要がないからです。アメリカでは、人やペットに害のないホウ酸で住宅全体を守ろうという思想が広がっている現れでしょう。

    

    安心安全なホウ酸塩で住まいを守る

    アメリカでもシロアリの食害を受けたときは駆除剤を使い、シロアリが屋内に入るのを阻止するために土壌処理剤を使いますが、人やペットが住む屋内に合成殺虫剤は使いません。

    まだ、シロアリや木材腐朽菌が入り込んでいない段階で合成殺虫剤を使う理由が無いからですが、シロアリなどを驚異に感じていることは事実ですので、人やペットに害を与えないホウ酸塩で住まい全体を守ろうという思想が広がっているといってもいいでしょう。

    ホウ酸とは

    ホウ酸は天然物であるホウ酸塩鉱物を精製して作られたものです。

    ホウ素系防腐防蟻剤の多くは、DOT(8ホウ酸2ナトリウム4水和物)を主原料にしています。これはホウ素含有量が高く木材保存に適したホウ酸塩だからです。

    私たちが日常生活でよく目にする、目薬、コンタクトレンズの保存液、骨粗鬆症予防のサプリメントにもホウ酸は含まれており、安全性が高いと言えます。

    ヨーロッパでは化学防腐剤が禁止されていますが、ホウ酸はキャビアの防腐剤としても認められ使われています。

    1700年代に制作されたストラディバリウス(バイオリン)は未だに音色の透明さ、劣化しない材料が賞賛を集めていますが、これもホウ酸の効能だと言われております。

    米国カルフォルニア州 ホウ酸採掘現場

    ホウ酸塩鉱石

    ホウ酸塩鉱石を粉状に加工し、水溶液化する

    ◆ホウ酸の効能

    ホウ酸は、様々な分野で使われ、様々な効能が評価されております。

    物を燃えにくくする効果があり、カビ菌の予防の効果もあります。

    ホウ酸塩と聞くと、金属を錆びさせるのではないかと思われるかも知れませんが、ホウ酸塩の塩は塩化ナトリウムではありませんので錆びさせません。寧ろ、金属を錆びにくくする効能があります。

    JAS(日本農林規格)では、ホウ酸をキクイムシ対策の薬剤に指定しております。

    ホウ酸がシロアリと木材腐朽菌に効くメカニズム

    私たちは毎日、野菜や果物から微量のホウ酸を採取しておりますが、体内に溜まり続けるということはありません。余分なホウ酸は腎臓が尿と一緒に体外に放出してしまいます。

    しかし腎臓を持たない下等生物(シロアリ等)は、体内にホウ酸が溜まり続け、体内の共棲生物を死滅させ、エネルギーを作ることができなくなり、死んでしまいます。

    これは細胞レベルの話なので耐性が出来ることはなく、犬やネコにも安心です。

    木材腐朽菌やカビ菌などの菌類に対しても有効です。菌がホウ酸に触れると細胞壁を通して細胞内に入り、一定量の濃度を超えるとこちらもエネルギーを作れなくします。

    ホウ酸と濃度

    室内試験や野外試験をクリアしているエコボロンのホウ酸濃度は18%です。(15%×ホウ酸換算1.2=18%)

    「15%だから濃度が低い」と批判する業者もいるようですが、濃度の高低が問題ではなく、性能を裏付ける試験データが揃っているかどうかが大切です。

    建築現場で、ホウ酸の粉をお湯に溶かして、「ウチのは濃度が高い、濃い」と言われても、本当にしっかり溶かして使ってくれているのか、木材に浸透しているのか、という重要な点が実証されていないことが、お客様の立場から考えると疑問です。

    重要となる、木材への浸透率や定着率の数値ですが、常温で、全ての数値を安定させるには15%が限界と聞いています。濃度を高くした場合、未溶解のホウ酸を抱え込み、見掛けはお湯に溶けているように見えるホウ酸が塗布面に浸透せずに残ってしまい、白華(建築材料の表面部分に浮き出る白い生成物のこと)状態になることがあります。

    白華状態が起こるということは、ホウ酸が十分に木材に浸透していないことを証明しており、防腐防蟻性が十分に確保されているかどうか疑問です。